昨日の2時就寝など、なんのその。しっかりと朝ごはんも食べて、10時出発で集合。
朝一にハプニングがあって、スーツケースの鍵があかなくなってしまった。ホテルのお兄さんにお願いして、鍵をペンチで切ってもらって、なんとか解決。
朝から不吉な予感だわ・・・。
今日の地図と高低差の情報が配られる。
どうやら昨日よりは、すごい坂はなさそう。
ポケットに入れて、おなかが空いたときに食べる用のスナックやバナナなども準備される。ボトルに水を補給したら、準備完了。
あまり坂のない走り出しで、昨日よりはかなり楽な感じでスタート。
一緒に話したりできる状態。疲れMaxのときは、会話もままならなかったもの。
途中で羊がシープドックに追われて歩いてました。かわいいー!
サーモン養殖場で休憩。
スモークサーモンとか、買ってる人も。そのあとでその恩恵にあずかったけど。
おいしかった!とってもおいしかった!!また走り出す。
途中でみんなが声をかけてくれる。これが本当にうれしい。
疲れていても、気がまぎれるというのもあるし、一緒に話しながら走っていると、より一層楽しいのです。
この快感は、上りで苦労しないと味わえないのだけどね。
風を切って、自分の力で走っているのが、自転車が楽しいところだな、って思う。
相変わらずゆっくりだけど、調子よく走っていたのだけど、ついに、きた。
ずっと心配していた、ひざ痛。
前回の旅でかなり苦しめられたので、今回はサイクリングパンツのひざにサポーターが入っていて、若干温かいものを買っていったのだけれど、やっぱり、きた。
ガンバロウ!って思って気合を入れてこいだ瞬間に、右ひざがピキっと。
「やばい・・・」
でも今はどうしようもないので、ひざをかばいながらこいでみた。
ラッキーなことに、少ししたところで、ランチ場所のプカキ湖(Lake Pukaki)に到着。
今日のランチは、手作りのピクニックランチ。
わおー!すごい!!
サラダやパン、チーズ、サーモン、スナックに、コーヒー、ジュース。大自然の中で食べるピクニックランチ、最高!
そして、それを全部作ってくれていた、スタッフの方にも感謝。
チェアまで用意されていて、湖を見ながら、ランチ。
そこに、現地のおじさんが突然話しかけてきた。
以下、こんな感じ会話だったかな、と再現。
おじさん :「どうしました?わたしは○○なんだけど、May I help you?」
スタッフMさん:「いやー、彼女、ひざが痛くなってしまって。」
おじさん :「どれどれ。動かしてみるよ。これは痛い?」
わたし :「痛くないです」
おじさん :「これは?」
わたし :「ちょっと痛いです」
おじさん :「うーん、僕だったらもう乗らないね。今から乗って、明日ちょっと良くなっても、また明日の昼には痛くなる。もう動かなくなっちゃうよ」
わたし :(やっぱりね・・・。だよね)
スタッフMさん:「そうですよねー。でも明日はもう走らないし、僕達は今イベントみたいなことをやってて。走らせてあげたいんだけど。テーピングをコレコレこういうふうにしようかと思っているんだけど。」
おじさん :「なるほど。うんそうだね、そうやってテーピングしたら大丈夫だ。Good Luck!」
という感じの会話。
Mさんに聞くと、どうやら整体師のようなことをしているおじさんだったらしい。親切だなぁ。
たまたま、いただいた写真にそのおじさんが写っていたので、せっかくだからご紹介。この方です。
さっきまで少しは明るかった湖の色も、こんな感じに。
これからは、天気が良くなることはないそうで、レインウェアに着替えて出発。
出発前には、みんなで円陣を組んで、『1.2.3.サーモン!』
ひざが痛いながらも、がんばって走ってみたのだけど、疲れと雨と寒さとで、どんどんスピードが遅くなっていった。それでも、一緒にこの遅いスピードに付き合って走ってくれる、チーム・サーモン※の方々には、本当に感謝。みんなほんとうにやさしい。
(※あの円陣の掛け声以来、このチームは、「チーム・サーモン」になった)
いつもビリのほうを走っていたのだけど、それを後ろからずっとついてきてくださったスタッフのFさんも、そろそろ体力的にも時間的にも無理だろうと思って、
「次にある展望台でサポートカーに乗りましょう。」
と。
すごく遅いけれど、気持ちいいところを走っていたな・・・と思ってちょっと悔しくもあったけれど、やっぱりひざは痛いので、そこから展望台まで悔いのないように走りきりました。
展望台にいたサポートカーには、寒さと自転車の不調に見舞われたメンバーと二人で乗車。
寒さと、雨と、風と。
いろいろなマイナス要素が重なって、時間的にもおしているのか、途中で数名のピックアップをすることに。
こういうの、決めるのって、苦しいだろうな。みんなのやる気を知ってるから。
ここで、みんなが通るのを待つ。
何度も途中で止まって、走っている人たちが、大丈夫かどうか、様子をみながら車を走らせる。
みんな、少し会話して、ちょっと何かを食べたり水を飲んだりして、また走っていく。
・・・すごい。
ちょっと先まで車で行くと、残り25キロというところで、2人、また走り出した。
すごい風で、ぜんぜん前に進まなそう。
そして、それからもう少し。残り20キロだったか、15キロだったか。
友達ともう1人が、2人で走り出すことに。このころには風はまるで台風のよう。
こいでも、よろけて、時速はきっと10キロは出ない。
そして、わたしは最後の10キロで下ろしてもらい、そのとき乗っていた3人で走り出した。
ひたすら一本道を走るのだけれど、予想通り、進まない。途中何度も足をつきそうになるけれど、一回ついたらもう進まなくなってしまうかも!と思って、時速5キロになっても、こぎ続けてみた。
10キロなんて、すぐ。進むだけ!
ふと後ろを見ると、もう誰も見えなくなってた。
一緒に走り出した2人はご夫婦だったのだけど、あとから聞いたら、何度か風で倒れそうになって、途中でやめた、とのこと。
一回だけ、サポートカーに抜かさたけれど、抜かされてしまったので、もう本当に走るしかないんだ!と思った。
その後か前か、チームの1人に抜かされた。彼はあの風の中、あっという間に見えなくなってしまった。
山に囲まれて、たまに前や後ろから来る車とすれ違うだけで、あとは1人。途中から、なんだかその状況がおもしろおかしくなってきて、1人で笑っていたかも。
「こんな大自然に、わたしひとり~!!」って。
すごいな、大自然。
前方に建物が見えてきた。たぶんあれが、ゴールのMt. Cook Village。
後ろから、トップ集団、来ないかな?と思って、よろよろと後ろを振り返ってみると・・・
なんと虹が!!
虹が大きく、でもはっきりと、かかっていたのです。
これには、もう、感動。
大自然に、1人きりで、虹に見守られて!来てよかった!最後走れてよかった!って、涙が出ました。
Mt.Cook Villageへ到着。
と思って杯って行ったところは、ユースホステルのようなところ。
もちろん、ゴールじゃないので、誰もいません。
寒い中、10分か、15分か。そこでうろうろしていると、トップ集団が見えた!
「おぉぉ~い!!」と手を振ってみるも、こっちこっちー!みたいな感じで走り去っていきました。
ゴールはまだもう少し先だったのです。
そこからまた1人、しかもいったん止まってしまったので、疲れも出てしまい、最後の最後がツラかった。
でも、なんとかゴール!!
そのあと、続々とみんな到着。友達もついにゴール!本日のホテルは、『The Hermitage Hotel』。
寒くて寒くて凍えそうなので、コテージのような部屋へ行き、まずはお風呂に入りました。シャワーしかなかったのがつらかったけど。
風邪をひかないように温かい格好をして、ホテルの建物にある夕食会場へ。
この日はバイキング。みんなで、完走の祝杯をあげました。
そして、お得意の、二次会。
みんなで、またワインのボトルを何本もあけて、1人ずつ感想を話したり、思い出話をしたりして、夜は更けていきました。
すごくワイン、飲んだと思う・・・。
それにしても、なんでこんなに楽しいメンバーなんだろう?
そろそろ・・・という時間になったけれど、外はすごい雨。
明日の朝の天気予報も雨なので、予定していたトラッキングは中止にします、ということに。
ホテルの建物からわたし達の泊まっているコテージのようなところまで、バスを出してもらいました。
そして、明日は雨だからゆっくりだしね、という気持ちもあって、スタッフの方のお部屋で三次会・・・。
ワイン、おつまみ、サーモン・・・。部屋へ帰ったのは何時だったか。
楽しい夜は早く過ぎてしまうものですね。
今回のルートを地図に示してみました♪
より大きな地図で Eatrhride New Zealand 2010 Route を表示
0 件のコメント:
コメントを投稿