2009-11-29

C2C - 2日目② - Penrith ~ Maulds Meaburn

14 JULY, 2008


行ける所まで行って、無理そうだったら電話して迎えに来てもらおう。

そう決めてまたゆっくりと走り出す。

しかもここからはC2Cルートから外れていたので実は地図がなかった。ホームページにあった地図と説明文だけがたより。
目印である、Cliburnという地区を目指す。




簡単な地図なのでわかりづらい。Roundaboutというイギリスの交差点をドキドキしながら通過。Roundaboutとは、いくつもの道が、丸くなった交差点で交わる。丸い交差点に入っている車が優先で、そこに入り込むにはまわっている車に気をつけて、タイミングを狙って走らないといけない。
初心者だし自転車なので、車が切れたところで入って、Cliburn方面の道を選ぶ。

どんどん日が暮れてくる。

Cliburnに着くところで、もうムリだね。。。ということになり、電話で連絡。
今Cliburnにいるので、迎えに来てくれませんか、と。
朝は奥さんが出たのだけど、旦那さん?が電話に出る。ちょっと英語がわかりづらい。
居場所を伝えると、
「こちらから車で向かうので、そのまま道を進みなさい。見つけてあげるから」
と。自転車3台あるんだよ?大きな車で来てくれるのかしら?と思い、女子3人で自転車3台だと伝えるも、同じ答え。

とりあえず、言われたとおりにそのまま道を進む。

進むこと30分ほど。
なんと、またタイヤが重い・・・ありえないことだが、またパンク。
なんで?ここまできて?なんなの?この自転車!!もう苦情ものだよ。自転車変えてってレンタルサイクルに電話しようよ!!

そうこうしているうちに、前から車が来て、おじさんが見つけてくれた。おじさんの名前はBrian。

しかし。
車が普通の車じゃないのー。自転車はどうなっちゃうの?

聞くと、大きな車がないので、ここから近い友達の家に置かせてもらうようにお願いしたので、そこまで自転車で行ってくれとのこと。
どんだけあと走ればいいのだ??と思ったけれど、それはすぐそこの村だった。
突然の訪問客を温かく迎えてくれたお友達のガレージに自転車を保管してもらって、とりあえず、またパンクを直さなくてはいけないので、そのタイヤだけはずして、車に乗り込む。
日本人の女子らしからぬ旅人をすごく不思議に思っただろうな・・・

そこから本当に本当に田舎の道をひたすら車は走る。これは、自転車でくるのは、ムリだった・・・
本当に遠い。そしてこの暗さになってからでは、街灯もほとんどないので暗すぎてわからない。
よかった・・・電話して助けを求めて。

本日の宿泊先であるMaulds Meaburnのファームハウスに到着。




到着すると、LandladyのAnnieが温かく迎えてくれた。そしてすごく心配してくれていた。「19時になっても到着しないから、この辺で道を迷っているんじゃないかと思って、探しに行ったのよー」

ありがたい。
ごめんなさい、心配かけちゃって。

今朝の電話で自転車で行くことは伝えていた。ただ、Keswickから向かうことは伝えていなくて、言った地名はPenrith。11時にPenrithを出たら、そんなにかからないだろう・・・12 milesだし、と思っていたらしい。

とりあえずまずは部屋を案内してもらう。

カワイイ!!

とにかく全部がかわいい!!

Green Roomと呼ばれるこの部屋はダブルベッドのお部屋。
お部屋の中にバスタブがありますの。





この宿は2004年のFIGAROに載っていたのです。物持ちのいいわたしはその雑誌で今回のC2Cのルートに近いところを探して予約。そのFIGAROに載っていたまさにその部屋が、Green Room。


そして、Twin Roomはこんな感じ。わたしはこっちに泊まることに。





窓から見える景色はこんなです。





実はこんなに到着が遅くなると思っていなかったので、夕飯はお願いしていなかったのです。どこかで食べてから行こうと思ってました。
ところが、到着が21:00。周りにはお店やパブなんてない村なのです。

Annieは、なんと、夕飯の支度を申し出てくれ、
「大したものはできないけど、夕飯を作るわ。疲れているだろうから、お部屋でちょっと休んでから降りていらっしゃい」
と言ってくれました。

わたし達は部屋で疲れを取り、洗濯したりもして、1時間後くらいだったかしら?ダイニングに行きました。

ダイニングには、JackとTamというワンコが2匹。こちらはJack。
片方をかわいがると、やきもちを焼くんだって。




ダイニングには暖炉があって、寒くてブルブル震えていたわたし達はほっとしました。でもお忘れなく。時期は7月半ばです。



そして本がたくさんの本棚。このリビングダイニングでワンコと遊び、暖炉とこの空間に癒されました。




すると、Annieがディナーを運び始めました。

え???
大したものはできないって言っていたはず・・・

大したものじゃないですか!
サラダにミートローフ、じゃがいもをゆでたもの。
すべて、ここで採れたものなんだそうです。
サラダもみずみずしくて、全部おいしそう!!!

3人とも写真を撮っていたら、温かいうちに早く食べて、と。




ワインも用意してくれて、いっただきまーす♪♪温かいおもてなしに、おいしいお食事。おいしいワインもついつい進んじゃいます。

FIGAROに出て以来、日本人のゲストが増えたとのこと。
でも自転車でくる人はさすがにいないみたいだけどね。
ゆっくりと湖水地方を周り、大きな町だけでなく、遠い村のほうまで足を延ばすのだそうです。

近くでお姉さんもホテルをやっているとのことで、そこもFIGAROに載ってました。
実は予約しようと思ったらとれなかったんだ。
でも、Annieのところでよかった。なんか、こちらのほうが温かさがある感じ。

時折、Annieも話に参加して、楽しく過ごし、ワインも1本飲み干し、ディナーもおなかいっぱいになるほどいただいた。すごくいろいろな話をした気がする。

食後の紅茶をいただくと、デザートまで出てきた!




こちらは、Annieの手作りではなく、村の女性たちの会合があって、みんなが持ち寄った手作りケーキなのだそう。おいしい♪♪
まさか、こんなに地域密着の生活を経験できるとは。

わたしのヒザを心配してくれたAnnieは、自分のヒザの痛み止めがあるけど、効くかもしれないから、飲んでみる?と薬もくれた。
ありがとう。ほんとにあったかい。涙が出そうでした。

もう遅いのでAnnieはおやすみ。
ここは、彼女のキッチン。毎日ここでおいしい料理が作られるのね。




わたし達は部屋に戻ってお風呂に入り、タイマッサージができる友人が2人にマッサージをほどこしてくれた。

ところで、わたしのヒザは明日から残り3日間、大丈夫なのか?

選択肢①:わたしだけ明日はタクシーで次の宿まで行く
選択肢②:とりあえずいけるところまで行く
選択肢③:レンタルサイクルに電話して、パンクしない自転車に変えてもらう
選択肢④:みんなでタクシーで行く

①は、言いだしっぺなのでおかしいだろ、と速攻却下された(涙)
いざとなったら電話して自転車を変えてもらおう。もしかしたら、もらった薬で緩和されるかもしれないから、とりあえず走ってみる、ということで、就寝。



[本日の自転車時間]
11:00-21:00

[本日の自転車距離]
約49Km

[本日のパンク回数]
2回

[本日の宿泊先]
Meaburn Hill Farmhouse
Maulds Meaburn
Penrith
Cumbria
CA10 3HN





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