2017-12-26

UK - London - New North Press


この日は2つ目の活版ワークショップのために、朝、ハイドパークを歩いて地下鉄の駅まで行ってみる。歩き好きとしては、やっぱりとにかく歩いてみないと!



途中のスタンドでコーヒーを買って飲みながらお散歩。



天気に恵まれてうれしい。

Tubeに乗って、若干道に迷いつつ、
そして入口がわからず電話して、ようやくギリギリに到着。

入口入るとギャラリーがあった。
こんなのがお出迎え。



入口入ってもまだ迷うわたし。



お迎えに来てもらって到着すると、すでに一緒に受ける生徒さんは到着して紅茶を飲んでる。
その日はお休みを取って来たイギリス人のおじさんと、ケンブリッジで絵本の勉強をしているというなんと日本人の女の子と、わたしの3人がその日の生徒。

ギャラリーと、版画の会社と、活版の会社が一緒に使っているビルだったみたいで、一緒に使っている版画の人たちと同じキッチンを使って、紅茶もお互い入れたりして、いい感じ。

この日のワークショップはは、New North Pressにて。

軽く自己紹介をして、アトリエの説明を受ける。
大量の活字にわくわくMax!

なにしろ2年弱も前のことなので、記憶が曖昧なのだけど、たしか廃業する印刷屋さんの活字をかつてごっそりもらってきて、整理整頓したのだと言っていた気がする。

それぞれの引き出しに、それぞれの活字のサンプルとサイズが貼ってある。
木活字だったり金属活字だったりで、引き出し自体もとっても重い。

こんな感じの棚が何十棚もあるわけ。



そんな選び放題の活字をどうやって探すかというと、所有している活字の印刷サンプルが束になっているので、気になる活字をピックアップしたら、ある程度秩序良く並んでいるその引き出しを探し当てて、そこから必要な文字を探すのです。

印刷サンプルの束は、下の写真の厚さでたぶん、全体の4分の1か5分の1程度。
ほんとにすごい種類の活字を所有してる。





さて、この日のワークショップですが、まず第一部として、生徒3人と先生1人で、1つのポスターを作成するというもの。これが結構楽しかった!

まず生徒3人が話して、共通点を見つける。猫が好きとかどんな音楽が好きとか。私たちは年齢も性別も国籍もさまざまだったので、なかなか共通点が見つからず、最終的に映画が好き、ということで落ち着いた。題材はなんでも良いのです。

そして、じゃあ何の映画を題材にしようか?と話し合う。

それから、その題材の映画を表す言葉を、登場人物とか明らかすぎる言葉は使わずにそれらを表現するものを、どんどん出していく。

それらの表現から、4つをピックアップして、それをそれぞれの人に割り当てる。

その表現に合うと思うフォントやサイズを選んで、好きなように作ってみる。

わたしは、「Far Far Away」という言葉担当になったので、その意味とイメージをなんとなく表すフォントとサイズを使用。(上の写真)

その後、4人分の文字をどうやって配置しようか?とみんなで考えて、さらには紙やインクの色はどうするか?ということまで話し合う。

結局、わたしたちは、黒い紙にシルバーのインク1色にしよう、ということで落ち着いた。

結構大きなポスターなので、大きな印刷機で刷るため、活字もこんな風に並べる。
マグネットも使ってしっかり止める。





印刷機は、こんな大きさで、大きなハンドルを回して印刷するのです。
結構な力仕事。

一人一人体験させてくれるので、インクを塗って、実際刷ってみるという体験ができた。
日本ではなかなかこんな大きな印刷機を体験できるところはないんじゃないかな?と思う。

みんなで話し合って1つのものを作り上げるっていう経験も(しかも英語で)、なかなかできないから、すごく楽しかった!




この形を見ると、活版印刷機が、「ぶどう絞り機」から発案されたというのも納得いく気がする。
ちなみに、この方先生ですが、イケメンでした。

そして、わたしたちの作品はこちら。
これらの言葉から、何を表しているかわかります?わかりますか?

一番上に、20とあるとおり、このプロジェクトの20番目だったようです。




4番目の方々の作品が飾ってあったので。なんだろ?答え。
やっぱり赤と黒って、イギリスの活版っぽくていいな。



この日も、Printers Lunchをみんなで食べて、適度にコーヒーブレイクを挟みつつ、ポスターの印刷と並行して、第二部の、自分の作品も進めていきました。
この日は、飾れそうな作品を作ろうと思ったのと、罫線や絵柄もとまた欲張ってしまいました。

上は金属活字で、下は小さめの木活字。
結局全体のバランスを見て、金属活字に決定。

あれ?下の並び順が間違えてる!たまに左右がわからなくなります。



校正機と呼ばれるもので、どんな感じになるかを把握する。
ここで文字を変えたかったり、絵柄を変えたかったりしたら、変えてまた校正機で印刷。



他の印刷機でもやりたかったなぁと思ったけど、大きさ的にも結局またしてもAdana 8x5で刷ることに。

色は金と黒。




なんか、イギリスっぽい感じを出したかったのだけど。
欲しいなぁと思った王冠の活字がうまく印刷されなかったり(欠けていたりとか高さが出なかったり)あったけれど、こんな仕上がり。
なんで名前入れちゃったんだろう、っていうことだけが、悔やまれる。



ところで、ポスターの題材の答えですが、「Star Wars」でした。
わかりました?

ここ全部アトリエ。
印刷機と活字がたっぷり詰まってる。紙も。



インクも。



あちらこちらに、魅力的なものが散りばめられてた。
1日いても飽きないわ。



作品を筒に入れてもらって、それでもまだ18時。そしてロンドン最後の夜。
どこに行こうかなぁと思って、今回もテートモダンに寄りました。

Tubeを降りた駅がセントポール寺院の近くで。
久しぶりにこんな間近で見た気がする。



そこから橋を渡って、サウスバンク側へ。



テムズ川沿いの夜景を満喫。
数日前に登った The Shardとタワーブリッジ。



この日のテートモダンは、カルダー展でした。
この日は金曜日。遅くまでやっていたので、閉館ぎりぎりまでゆっくりと楽しみました。



帰り道に見たギャラリーの看板。
どんなのやるところなんだろう?今度行ったら、寄ってみようかな?



何度行っても新しい発見があるロンドンが好き。
でもあと1日で帰国です。






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